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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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ショック 1


みずほ証券による巨額の誤発注があった問題で、東京証券取引所は9日、株券の
受け渡しや代金決済が出来なくなる「証券決済未了(フェイル)」を防ぐため、株券の
代わりに買い手に現金を渡す非常措置を適用する検討に入ったとのこと。まぁ
これしか解決方法がないからしょうがないんだけどね。東証マザーズに前日新規
上場したジェイコム株は、13日に株券受け渡しの期限を迎えるが、みずほが
同日までに株券を取得するのは困難というか不可能な状況だからね。だから東証は
緊急避難的な対応が必要だと判断したんだろうけれど。以前私が証券会社にいた頃、
自社の証券会社のトレーダーのミスで同じような誤発注をしたことがあった。だから、
今みずほさんがどんなことをしているのか、どんなに大変な思いをしているのか、
手にとるように分かる。これは経験したことの無い人には分からないだろうなぁ。
実際、株券を調達しないとフェイルするわけだから、株券の調達にいろいろ走り回る
ことになるわけだからね。いやぁ、ホントこんなことがあっていいのかって思ったね。

東証はジェイコム株を9日、株価が不安定な動きをしかねないとして終日売買停止
したが、この売買停止は週明けまで延長される可能性が高いとのこと。これには
この業界にいるものとして、ちょっと疑問があるんだよね。東証が取引停止をし、
混乱を避けたい理由はわかるものの、誤発注の影響で資金を拘束されてしまった
罪の無い個人投資家はどうなるんだろうか?次の日の売買ができなくなることは
想定外のことで、キャッシュ化できず、トレードができなくなった個人投資家らの
機会ロスについてはどう考えるのだろうか?その辺が機関投資家、もしくはみずほ
証券よりの考え方だけになっており、いつも通り個人投資家はないがしろになっている。

8日に大量の取引が成立したジェイコム株について、13日の期限までに株主の確定が
必要なために売買を停止したというのが東証の見解で、誤発注が原因となった売買
停止は史上初めてである。東証は9日、証券取引の決済を担当する日本証券クリア
リング機構と対応を協議した。誤発注で61万株のジェイコム株をカラ売りした形に
なったみずほが、13日までに買い戻さなければならないジェイコム株が約13万株
ほど残っているという。しかし、ご存知の通りジェイコムの発行済株式総数は
14、500株しかなく、一般の取引を通じて買い手に株券を渡すことは不可能だ。
ジェイコムが証券会社を通じて貸し株をしたり、新株予約権を発行するなどの対策も
考えられるが、何の落ち度もないジェイコムの負担が非常に大きくなることと、
そんな簡単な対策では解決しない規模の空売りであることも理解する必要があろう。

このため、東証と同機構は、「天災や経済情勢の激変が起こった場合には、同機構の
取締役会の決議で決済条件を変更できる」と定めた非常措置規定を史上初めて
適用することを視野に入れている。今後、具体策を決める見通しだ。


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